菊水楼 明日棚

  1. 奈良に130余年続く老舗料亭「菊水楼」に設けられた「明日棚」
    私達は企画段階から参加させて頂き菊水楼さんのアイデアを膨らませつつ具現化すべくインテリアデザインを行った。明日棚は披露宴会場待合室の脇にあるタイムマシーン。便箋に想いをしたためて明日棚へ置いてもらいます。
    明日の私へ。これから出会う君へ。想い出の中の貴方へ。
    想い出作り、お結び作り。
    菊水楼さんが大切にしてきたお客様の想いを「明日棚」は表現しています。

私達は奈良の杉で厳格に組まれた132の格子の棚にお米で作られた紙の箱を設置。箱には132の大和言葉にちなんだ漢字が記載されおり、その文字にちなんだ手紙を入れてもらいます。利用者は反対側にある大小様々な箱に囲まれたスペースで手紙を書きます。
混沌とした日常の中、自分と向き合い心を整理し、文字をしたためる。この行為自体をそのままを空間化しました。障子で作った照明器具から注ぐフラットで鈍い光が空間を抽象化しつつ、自身の影を作らないよう機能的な計画としました。

 

設計監理:ひとともり 長坂純明 (アシスタント 北川和正)

施工:うがつ 藤木慶一    安多化粧合板   ペーパル

クリエイティブディレクション・グラフィックデザイン:KD 鎌田順也

コピーライティング:キャッチャーゴロ 清松俊也

 

撮影:
河田弘樹